「KINTARO細胞」の製造開発にあたり、金太郎Cells Powerが重視したことはロシアと日本双方の優れたバイオ技術力です。当社の研究所には、50年におよぶ研究開発力が蓄積されており、その上に7,000回以上の臨床試験と治療を実施してきたという確かな実績があります。日本には高度なバイオ応用技術があり、すでに東京医科大学との共同研究が進められています。「KINTARO細胞」の優位性に関する研究データは、まもなく論文にまとめられ発表される段階にきています。こうした総合力を集結させて、「KINTARO細胞」の基礎研究、応用研究が着実に行われました。「KINTARO細胞」は、より多くの人たちの健康寿命を延ばす役割はもちろん、これからの再生医療の発展や創薬、そして基礎科学の発展も含めて社会に貢献いたします。
金太郎Cells Powerは、アジアだけでなく世界を視野に入れた事業展開を目指します。そのために医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理に関する基準GMP(Good Manufacturing Practice)に適合した新規製造施設を海外に設置する予定です。また、国内では再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準GCTP(Good Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practice)に適合した施設と協力しながら創薬を進めていく計画があります。さらに、製造コストに関する問題を解決するソリューションとしては、細胞培養の全自動化が最適な手段となってきます。 そこで細胞培養のプロセスの全自動化を図っていくことで、細胞混入・汚染を予防し、人件費や現地のラボ設置の費用と時間を大幅に減らすことが可能となります。
高度な技術を持つ技術者が、アイソレーティング、培養、洗浄操作の半自動工程を設計。海外のバイオテック社との共同作業を実施し、生産段階に至るまでには2~3年を見込んでいます。1年目の課題は、細胞の培養・増殖プロセスの設計、特許の取得及び技術開発チームの構成になります。半自動化により、研究者がその成果を顕微鏡でモニタリングや分析を行い、クリーンな状態を保ったラボ内で、「KINTARO細胞」の培養が可能になります。
その後は、培養プロセスのすべてを全自動化できる細胞培養機器を設置し、より小型化していきます。誰もが簡便に操作でき、大きな設置コストとランニングコストのかかるCPCラボを必要としない機器を開発。マーケットをより大規模にスケールアップしていく段階へと向かいます。
完全自動培養機器を開発後、AIソフトを組み込み、自動細胞分析ができる先進機器にバージョンアップします。 すべてAIによるオートコントロールが行われることで、人的なミスのない常にベストな状態で、金太郎Cells Powerの「KINTARO細胞」が製造されていくことになります。
「細胞治療研究開発講座」のある東京医科大学の大屋敷一馬教授を中心とした研究スタッフと、金太郎Cells Powerの研究スタッフが共同で「KINTARO細胞」の研究を行いました。20代の若いドナーから採取される「KINTARO細胞」、つまり他家細胞の優位性についての分析実験です。東京医科大学の研究チームとともに、弊社所属の培養士が指導指南を担当しました。「KINTARO細胞」を研究対象に、若年者の幹細胞と高齢者の細胞の違いを詳細に分析した研究結果は、2019年中に論文にまとめられ、医学誌に発表される予定です。
企業グループの的確な連携によって、
世界各国に健康寿命と幸せをお届けしています。